ストーリー
introduction
Story~ムニマユが生まれるまでの物語~
幼いの頃 週末になるとよく
河川敷の牧場に連れて行ってもらった
フィードロットには十数頭の馬が飼育してあり
小さい身体から見上げると
そこにある大きな優しい目
その景色は今でも脳裏にやきついている
実家は地元で精肉店を営み
ショウウインドウの隅には
瓶に詰められた馬油が置いてある
祖父が作ったものだ
よく学校から帰ると手伝いをした
鍋に温められた油を
ゆっくりと丁寧に冷やしながら
一つ一つ瓶に詰めていく
当時は火傷や傷などに良いと
地元では評判だ
まだ当時は馬油とは何か
なぜ祖父の馬油は
周りから愛されているのか
などとは考えもしなかった
ただ祖父の優しい手だけは今もよく覚えている
思い返してみると
馬油に関わるきっかけとなったのはこの頃だ
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